ホイールアライメントの必要性
◇ホイールアライメントとは?
車のホイールには、サスペンションによって様々な方向に大小の角度がつけられています。
直進性、旋回性、直進状態への復元力などの性能を維持するため、それぞれの目的に応じた適切な動作を行うための角度が設けられています。これらの角度を適正な状態に調整する事をホイールアライメントといいます。
◇アライメントの3つの要素
ホイールアライメントでは、車軸やサスペンションに複雑な多数の要素が絡み合っておりますが、調整の観点から3大要素について説明します。
①トー角
車を上方から見た場合、進行方向に対してタイヤ前端を内側や外側に向ける角度をトーといいタイヤが内向きとなっている場合はトーイン、外向きではトーアウトとなります。トー角の調整は、直進安定性などに関係しており、一般的にほとんどの車は直進安定性を向上させる目的でトーインに設定されています。
トーイン=直進安定性が向上する。
トーアウト=旋回性能が向上する。
(上から見た図)
②キャンバー角
自動車を正面(または真後ろ)から見たとき、タイヤの傾きを角度で表します。「ハの字」であればネガティブキャンバー、「逆八の字」であればポジティブキャンバーといいます。
ポジティブキャンバー=直進安定性が向上する。
ネガティブキャンバー=旋回性能が向上しタイヤの接地面が増えるため
グリップ性能も向上する。
(正面から見た図)
③キャスター角
車の横から前輪を見た場合、操向軸の傾きをキャスター角といいます。これは「操舵輪にのみ存在する」角度を示します。
なお、横から見たときに後方へ傾ける角度を大きくすると直進安定性は向上しますが、旋回性能が低下します。
(横から見た図)
◇ホイールアライメントの必要性
ホイールアライメントは様々な原因によってズレが生じます。ホイールや足回りのパーツを交換した際や、路面の段差を乗り越えたとき、悪路を走行した際の振動だけでもズレることがあるのです。
ホイールアライメントがズレた場合、以下のようなデメリットが発生します。
・ハンドルセンターがズレる。
・直進安定や旋回性能が悪くなる。
・偏摩耗によりタイヤの寿命が短くなる。
・車検(サイドスリップ検査)に通らなくなる。
ホイールアライメントがズレている状態では最新のタイヤに交換してもタイヤの機能が十分に発揮されません。また、タイヤの減りの早さなどに影響が出る恐れもあります。
頻繁に高速道路を利用する場合は、直進安定性を重視してセッティングし、小回りの多い道を頻繁に走行する場合は、旋回性能を重視したセッティングにするなど、それぞれの車と使用目的に合わせることで、より安全且つ快適な走行に繋がります。
車のホイールには、サスペンションによって様々な方向に大小の角度がつけられています。
直進性、旋回性、直進状態への復元力などの性能を維持するため、それぞれの目的に応じた適切な動作を行うための角度が設けられています。これらの角度を適正な状態に調整する事をホイールアライメントといいます。
◇アライメントの3つの要素
ホイールアライメントでは、車軸やサスペンションに複雑な多数の要素が絡み合っておりますが、調整の観点から3大要素について説明します。
①トー角
車を上方から見た場合、進行方向に対してタイヤ前端を内側や外側に向ける角度をトーといいタイヤが内向きとなっている場合はトーイン、外向きではトーアウトとなります。トー角の調整は、直進安定性などに関係しており、一般的にほとんどの車は直進安定性を向上させる目的でトーインに設定されています。
トーイン=直進安定性が向上する。
トーアウト=旋回性能が向上する。
(上から見た図)
②キャンバー角
自動車を正面(または真後ろ)から見たとき、タイヤの傾きを角度で表します。「ハの字」であればネガティブキャンバー、「逆八の字」であればポジティブキャンバーといいます。
ポジティブキャンバー=直進安定性が向上する。
ネガティブキャンバー=旋回性能が向上しタイヤの接地面が増えるため
グリップ性能も向上する。
(正面から見た図)
③キャスター角
車の横から前輪を見た場合、操向軸の傾きをキャスター角といいます。これは「操舵輪にのみ存在する」角度を示します。
なお、横から見たときに後方へ傾ける角度を大きくすると直進安定性は向上しますが、旋回性能が低下します。
(横から見た図)
◇ホイールアライメントの必要性
ホイールアライメントは様々な原因によってズレが生じます。ホイールや足回りのパーツを交換した際や、路面の段差を乗り越えたとき、悪路を走行した際の振動だけでもズレることがあるのです。
ホイールアライメントがズレた場合、以下のようなデメリットが発生します。
・ハンドルセンターがズレる。
・直進安定や旋回性能が悪くなる。
・偏摩耗によりタイヤの寿命が短くなる。
・車検(サイドスリップ検査)に通らなくなる。
ホイールアライメントがズレている状態では最新のタイヤに交換してもタイヤの機能が十分に発揮されません。また、タイヤの減りの早さなどに影響が出る恐れもあります。
頻繁に高速道路を利用する場合は、直進安定性を重視してセッティングし、小回りの多い道を頻繁に走行する場合は、旋回性能を重視したセッティングにするなど、それぞれの車と使用目的に合わせることで、より安全且つ快適な走行に繋がります。