（窒素ガスが採用されている航空機のタイヤ）

◇窒素ガスを入れるメリット
・酸素に比べタイヤから空気が抜けにくい
タイヤに充填する空気に含まれる酸素は少しずつゴムを通り抜けて自然と空気圧が下がってしまいます。
その点、窒素は酸素に比べてゴムの透過率が低く、ゴムを通り抜けにくいため、空気圧が低下しづらくなります。

・温度差による空気圧の変動が少ない
窒素ガスは空気に比べて含まれる水分量が少ないため、温度差による空気圧の変動は低くなります。窒素ガスを充填すると温度差による膨張を抑え、空気圧を安定させる効果があります。
窒素ガスは適切な空気圧を長期間持続できるため、安全でエコな走行が可能です。

・タイヤの劣化が遅くなる
タイヤに使用されるゴムや金属製のホイール部分は、水分と酸素に触れることで酸化してしまいます。
酸素量と水分量が少ない窒素ガスを充填することにより、タイヤの酸化を防ぐ効果が高まります。酸化を抑えれば腐食が進みにくいため、タイヤを長持ちさせることができます。

・発火を防ぐ
空気に比べ窒素ガスは酸素の含有量が低いため、万が一タイヤのバースト等によりワイヤーと地面が擦れて発火した場合でも、引火を防ぐとともに事故による二次災害が最小限に食い止められます。


尚、タイヤに空気を入れる際はほとんどのガソリンスタンドや用品店でも無料で入れる事ができますが、窒素ガスをタイヤに充填する際は1本つき費用がかかります。また、窒素ガスを取り扱っている店舗や事業所は限られます。

 

(窒素ガスを充填した際はN2と書かれたキャップ取付を推奨してます)